子育て豆知識

赤ちゃんの泣き声の意味と対処法:3人育てたママでもわからなかった聞き分けのコツ

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「なんで泣いてるの?」「何をしても泣き止まない…」赤ちゃんの泣き声に悩まされているパパ・ママは多いはず。実は筆者も3人子育てしましたが、毎回「この子は何を訴えているのか?」と謎解きのような日々でした。

でも最近の研究で、赤ちゃんの泣き声には実は5つのパターンがあり、それぞれ異なる欲求を表していることが分かってきたんです。特に0~3ヵ月の赤ちゃんに有効とのこと。

今回は、この「5種類の泣き声」の聞き分け方と対処法を、実体験も交えてご紹介します。

赤ちゃんが泣く理由:基本を理解しよう

赤ちゃんは言葉で感情や欲求を表現することができないため、あらゆる感情や欲求に対して「泣く」という行動で周囲とコミュニケーションをとっているんです。

つまり泣き声は赤ちゃんなりの「言語」。パターンを覚えれば、赤ちゃんが何を言いたいのかが分かってくるというわけです。

5種類の泣き声とその意味

1. 「ネー」(Neh):お腹が空いた

音の特徴

  • おなかがすいた=ネェ
  • 『ね〜』→お腹がすいた
  • 舌が口の上あごに当たって出る音

見分けるポイント

  • 最初は小さく始まって、だんだん大きくなる
  • 規則的なリズムで泣く
  • 口をパクパクと動かすことが多い

対処法

  • 授乳・ミルクをあげる
  • 前回の授乳から時間が経っていない場合は、少し様子を見る

2. 「ヘー」(Heh):不快・オムツが濡れた

音の特徴

  • 快適でない=ヘェ
  • 『へ〜ん』→不快に感じている
  • 息を吐く音が混じった感じ

見分けるポイント

  • 短時間で激しく泣く
  • 体をくねくねと動かす
  • おしりを上げるような動作をすることも

対処法

  • オムツチェック・交換
  • 暑すぎる/寒すぎないか確認
  • 汗をかいていないか確認
  • 服のタグやボタンが当たっていないかチェック

3. 「オー」「アー」(Owh):眠い・疲れた

音の特徴

  • 眠い=オォ
  • 『あ〜』『お〜』→眠たい、疲れた
  • あくびと似たような口の動きから出る音

見分けるポイント

  • 目をこすったり、あくびをしたりする
  • だんだんトーンが下がって力なく泣く
  • 抱っこすると落ち着くことが多い

対処法

  • 静かで暗い場所に移動
  • 優しく抱っこしながらゆらゆらと揺らす
  • おくるみで包んであげる
  • 子守唄や「シーッ」という音でなだめる

4. 「エッ」(Eh):ゲップがしたい

音の特徴

  • げっぷがしたい=エッ
  • 『えっえっ』→ゲップがしたい
  • 短く切れ切れの音

見分けるポイント

  • 授乳後に多い
  • 苦しそうな表情をする
  • 体を反らせることがある

対処法

  • 縦抱きにして背中をさすったり、軽くトントンする
  • 肩に赤ちゃんをもたれかけさせる
  • ゲップが出るまで根気よく続ける

5. 「エァー」(Eairh):お腹が苦しい・ガスが溜まっている

音の特徴

  • お腹が張って苦しい=エァー
  • 『え〜ん』→お腹が苦しい
  • 低い音で、うめくような感じ

見分けるポイント

  • お腹を触ると張っている
  • 足を曲げて体を丸める姿勢を取る
  • 顔を赤くしていきむような表情をする

対処法

  • お腹を時計回りに優しくマッサージ
  • 足を自転車こぎのように動かしてあげる
  • 温かいタオルをお腹に当てる(やけどに注意)
  • 縦抱きで背中をさする

聞き分けのコツと練習方法

最初はわからなくて当然

これを知ってからは息子が泣いても「聞き分けゲームの時間が始まった!」くらいの感覚で、余裕を持って育児できるようになったという体験談もあります。最初は「そんな違いがあるの?」と思うかもしれませんが、意識して聞いていると段々と違いが分かってくるものです。

実践のコツ

  1. 録画・録音してみる:後でゆっくり聞き返せる
  2. パートナーと一緒に聞く:「今のはネーっぽくない?」と確認し合う
  3. 完璧を求めない:70%当たれば上出来と思う
  4. 他の要因も考慮する:時間、状況、表情なども合わせて判断

月齢別の泣き方の変化

新生児~生後1ヶ月

  • 5種類の基本泣きが最もはっきりと現れる時期
  • 生理的欲求がメイン

生後2~3ヶ月

  • 基本泣きは続くが、感情的な泣きも増えてくる
  • 人見知りの兆候が始まる子も

生後4ヶ月以降

  • コミュニケーション目的の泣きが増える
  • 5種類の基本泣きは徐々に複雑になっていく

泣き止まない時の対処法

基本の「5S」メソッド

  1. Swaddle(スワドル):おくるみで包む
  2. Side/Stomach position(横向き・うつ伏せ抱っこ):縦抱き、横抱きを試す
  3. Shush(シャッシュ):「シーッ」という音
  4. Swing(スイング):優しく揺らす
  5. Suck(サック):吸わせる(指、おしゃぶりなど)
おくるみ

環境を変えてみる

  • 場所を変える(別の部屋、外など)
  • 温度調整
  • 照明を変える
  • 音楽や白色雑音を流す

こんな時は医師に相談を

泣き方がおかしい時、ママ・パパが何をすればいいか、受診の前後に分けて考える必要があります。

すぐに受診が必要なサイン

  • 痛みを感じているとき→その瞬間からマックスに。力を振り絞るように泣く
  • 発熱がある
  • 嘔吐を繰り返す
  • 顔色が悪い、唇が青い
  • けいれんしている
  • いつもと明らかに違う泣き方で長時間続く

様子を見ても良いケース

  • 5種類の基本泣きのいずれかに当てはまる
  • 機嫌の良い時間もある
  • 授乳・睡眠が取れている

便利なツールとアプリ

最近は、赤ちゃんの泣き声判定ができるアプリまで登場しているそうです。完璧ではありませんが、参考として使ってみるのも一つの手です。

Baby Baby Monitor: Sound Detector Google Play

おすすめアプリ(参考程度に)

先輩ママの体験談

ケース1:生後2ヶ月Aちゃんママ

「最初は全部同じに聞こえていたけれど、2週間くらい意識して聞いていたら『ネー』だけは確実にわかるようになりました。お腹が空いた時の泣き方が一番分かりやすいかも」

ケース2:生後1ヶ月Bくんママ

「『オー』の眠い泣きがわかるようになってから、寝かしつけが楽になった!疲れているのに無理やり遊ばせようとしていたことに気づけました」

パパ・ママへのアドバイス

完璧を求めすぎない

3人育てた筆者も、毎回「この子は何を言ってるんだろう?」と悩みました。特に一人目の長男の時は余計わからず産後うつと言っていい状態でした。聞き分けは参考程度に、赤ちゃんとのコミュニケーションの一つの手がかりとして楽しんでください。

夫婦で情報共有を

「今、ネーって言ってた気がする!」「さっきはヘーだったよね」など、パートナーと一緒に聞き分けゲームを楽しむと、育児の負担も分散できます。

記録をつけてみる

時間、泣き方、対処法、結果を簡単にメモしておくと、だんだん我が子のパターンが見えてきます。

まとめ:赤ちゃんとの対話を楽しもう

赤ちゃんの泣き声の聞き分けは、最初は「本当にそんな違いがあるの?」と半信半疑かもしれません。でも少しずつでも意識して聞いていると、確実に違いが分かってくるものです。

泣き声の聞き分けを知っているのと知らないのとでは、育児の精神的な楽さが格段に違ってくるという声もあります。

何より大切なのは、赤ちゃんが泣くのは当たり前のことで、あなたが悪い親だからではないということ。泣き声の聞き分けができなくても、抱っこして愛情を注いでいるだけで十分です。

この5種類の泣き声パターンを知識として持ちつつ、我が子との対話を楽しんでくださいね。きっと育児がもう少し楽になるはずです。


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